悪い歯並びは見た目以外にも影響を及ぼします
矯正治療をお考えになる方の多くは見た目を気にされています。ですが、歯並びが悪いことで起こる悪影響は、審美面だけに留まりません。歯並びが悪いまま放置すると、お口や身体にどんな影響があるのか、知っていただきたいと思います。
歯並びが悪いことで起こる4つの悪影響
歯並びや噛み合わせが良くない状態を不正咬合といいます。
出っ歯、受け口、叢生などの不正咬合を放置すると、お口のトラブルや身体の不調を招く可能性があります。
虫歯や歯周病になりやすい
歯と歯が重なっていたり、斜めに生えていたりすると、磨き残しが起こりやすく、セルフケアの難易度が上がります。歯垢を除去しきれないと、虫歯菌や歯周病菌が口腔内で増殖してしまいます。
また、唾液にはお口を清潔に保つ働きがありますが、出っ歯や受け口など口を閉じづらい歯並びはドライマウスになりやすく、口臭の原因にもなります。
うまく噛むことができない
上下の歯でしっかり噛めないような歯並びは、咀嚼や嚥下にも影響を及ぼします。
胃腸の負担が増す
歯には食べ物を噛み砕き、嚥下しやすい状態にするという役割があります。また、唾液中に含まれる消化酵素アミラーゼは、消化を助ける役割があるため、食べ物と唾液がよく混ざった状態で、飲み込むのが理想です。
歯並びが悪いと、しっかり噛み砕くことができず、唾液の分泌も悪いため、胃腸への負担が大きくなってしまいます。
お子様の場合は顎の成長に影響する可能性も
食べ物を噛み砕く咀嚼は、顎を鍛えるためにも重要な行為です。ですが、歯並びが悪く、噛むことが苦手だと、顎がしっかり発達しません。永久歯が顎の中に並びきらず、歯並びが更に悪くなる可能性もあります。
また、左右どちらかが噛みにくいため、片側ばかりで噛む偏咀嚼は、顎や顔の歪みの原因にもなります。
顎関節症のリスク増加
顎関節症とは、口を開くために必要な関節や筋肉に異変が起こり、痛みがでたり、口を大きく開けられなくなる病気です。特に20代~30代の女性が発症しやすい傾向にあります。
歯並びや噛み合わせが悪いと、顎関節に負担をかけてしまい、顎関節症の発症リスクが高くなります。
特定の歯への負担増加
歯並びが悪いと、よく使う歯とあまり使わない歯が出てきてしまい、特定の歯に負担がかかります。人間の噛む力は非常に強いため、特定の歯に過剰な力が集中するとトラブルが起こりやすくなり、将来的に歯を失う遠因になる可能性もあります。
将来の健康につながる矯正治療に努めています
お口には、噛んで消化を助ける、正しく発音するなど、多くの機能があります。悪い歯並びを放置すると、こうした口腔機能にも影響を及ぼしてしまいます。
キレイな歯並びは一生の財産であり、1本でも多く自分の歯を残し、いくつになっても食事や会話を楽しむために、矯正治療は重要な意味を持っているのです。
当院は、見た目の改善だけに留まらず、心と体の健康につながるような治療のご提供に努めています。矯正を経験したスタッフも在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。